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マウスピースを作製し、寝ている間の強い歯ぎしりの力から歯を守って、歯が欠けたり歯を失ってしまうのを防ぎます。

歯ぎしり

歯ぎしり(ブラキシズム)のコントロール

歯ぎしり(ブラキシズム)の際にかかる強い力は、歯や歯を支えている骨などにダメージを与え、歯周病の悪化や歯の破折、知覚過敏(歯がしみる)などを起こします。

物事に集中している時などに多い無意識に行う「食いしばり」も歯にダメージを与えます。

「歯ぎしり」はストレス発散のために行われていると言われ、個人差はありますがほとんどの人が睡眠中に行っています。

一般に歯ぎしりといわれるギリギリ音を立てるタイプだけではないので気がつかない方も多くいらっしゃいますが、歯ぐきに骨隆起があれば、食いしばりや歯ぎしりをしているということになります。

歯ぎしり自体をやめさせることは難しいので、ナイトガード(睡眠中に使うマウスピース)を利用することで、歯や歯を支える骨などにかかるダメージを軽減しすることができます。
歯周病の悪化や歯への悪影響を予防するためにも、歯ぎしりのある方にはナイトガードの使用をおすすめしております。

ナイトガード(マウスピース)の種類

違和感の少ない柔らかめのソフトタイプ、歯ぎしりが強い方のためのハードタイプがあります。

保険適用で、それぞれ3千円、5千円程度になります。
※スポーツ用のマウスピースは、当院では取り扱いがありません。

また、歯並びや噛み合わせにより強く力がかかってしまっている場合は、矯正をしないと症状を改善することができないこともあります。

歯ぎしりによる骨隆起

「歯ぐきの上に謎の白いできものができてる」と受診されることがありますが、この正体は「骨」です。

歯ぎしりにより強い力がかかることによって骨が増殖し、歯茎が膨らんで見えることを骨隆起と呼びます。

異常ではないので治療は特に必要ありませんが、見た目が気になる場合、口腔外科で骨を削る手術が必要になります。

強く力がかかる部位によって骨隆起の起こる場所が違いますので、人によりそれぞれ膨らむ場所は違いますが、このような写真のケースが多いです。

もしこのような膨らみがあれば、無意識のうちに食いしばりや歯ぎしりを行っていることになります。

強い力がかかり続けると、歯にヒビが入ったり割れたりすることがあります(歯に大きなひびが入ってしまうと抜歯になるケースがあります)ので、寝ている間だけでも保護するマウスピースを作ったほうが良いでしょう。

顎関節症(がくかんせつしょう)

口が開けにくい、顎が疲れている(痛みがある)、顎を開ける際にコキコキ音がする、といった症状を伴う顎の関節や顎の筋肉(咀嚼に関わる筋肉)の病気です。
治療は基本的に、当医院では行うことが出来ないため、大きい病院の口腔外科へ紹介状を出す形になります。