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全身疾患の予防や1本でも多くの歯を残すためには、定期的にプロの歯石除去、クリーニング(PMTC)を受けることが大切です。
当医院のクリーニングでは、むし歯の再発を防ぐため、歯磨きの仕方を実際のブラシ等を使って丁寧に指導していくことに力を入れております。
指導では、患者様一人一人のお口の中の状態に応じて おすすめの歯ブラシや歯間ブラシを使用し、指導後は無料で差し上げていますので、是非、普段の歯磨き時にお使い下さい。

予防歯科

むし歯の予防

むし歯は、むし歯菌が砂糖を利用する際にできる酸によって歯が溶かされること(脱灰)で起こります。
むし歯になりかけてきて、白く濁ってくることを白濁といいます。

むし歯の予防は、普段の食生活から心がけることが大切です。
飲食後の口の中は酸性になるため、間食が多く不規則に甘いものをダラダラと食べ続けると、口の中が常に酸性になってしまい、歯が溶かされ(脱灰して)むし歯になる危険性が高くなります。規則正しい食生活を心がけましょう。

また、睡眠中は唾液が減りむし歯菌の活動が活発になるので、就寝前の飲食は控えましょう。

むし歯は細菌によって起こされる感染症のため、唾液の接触などでうつります。本人だけでなく、家族全体での予防が大切です。

歯周病の予防

歯周病は、歯周病菌が出す毒素によって起こります。歯周病の予防には、次のようなものが効果があります。

・定期的な歯石除去
・定期的なPMTC(歯のクリーニング)による細菌とバイオフィルムの除去
・食生活(バランスのとれた規則正しい食事)
・歯ぎしり(ブラキシズム)のコントロール
・禁煙(喫煙は血流を悪くすることにより歯周病を悪化させます)

歯周病も、細菌によって起こされる感染症ですから唾液を介して他人にうつります。
そのため、本人だけでなく家族全体での予防が大切です。

PMTC(歯のクリーニング)

PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)とは、専門的な機械を使った歯のクリーニングです。

歯周病の治療として、クリーニングは保険がききます。2回に分けて、上下3000円程度で行うことができます。
クリーニングの詳細につきましては、歯周治療のページをご覧下さい。

定期的にPMTCでメンテナンスを行うことで、口の中の細菌を減らし、むし歯や歯周病を予防することができます。

ただし着色を落とすことについては、保険の適用外となります。(※病気ではないため。脱毛や美白と同じです)

着色を落としたい方には、保険適用外の着色落とし(エアフロー)がありますが、薬剤の性質上、高血圧の方、また歯がグラグラしている方には処置することができません。

当院のクリーニング

当院では専用の器具を数種類使って、プラーク(歯垢)やバイオフィルム、その中にいる細菌を機械的に除去します。

まず、固い歯石を超音波を使った装置で除去し、細かいところはハンドスケーラーで取っていきます。

仕上げに、数種類のブラシやペーストを使い分けて磨いていき、つるつるに仕上げます。

また、インプラントに通常の歯磨き粉やペーストを使うと腐食してしまうため、当院ではインプラントのある方にはインプラント用のペーストも用いてクリーニングを行っています。

バイオフィルムの除去

バイオフィルムとは、細菌が歯の表面や歯と歯ぐきの間(歯周ポケット)に形成した、ネバネバ・ヌルヌルした膜のことです。このバイオフィルムの中に、むし歯や歯周病の原因になる細菌が住みつきます。

バイオフィルムは、歯ブラシでは簡単に取り除けないほどの強力な粘着力を持っています。また、バイオフィルムがバリアになって、歯磨き粉やうがい薬などに含まれる薬剤も効果が発揮できません。

さらに、バイオフィルム内の細菌や毒素は、むし歯や歯周病以外の全身疾患とも関連があることが分かっています。このバイオフィルムを定期的(3~4ヶ月ごと)に機械的に除去することで、むし歯や歯周病を予防し、他の全身疾患の危険性を減らすことができます。

フッ素

フッ素には、歯のエナメル質を強くし酸で溶けにくくする作用と、むし歯菌の活動を抑える作用があります。

フッ素入りの歯磨き粉の使用や、年に2~3回歯科医院で濃度の高いフッ素を塗るのはむし歯予防に効果がありますが、歯にバイオフィルムが付着しているとフッ素がエナメル質に届きにくいため、原則としては歯のクリーニングを行った後にフッ素を塗ります。

また、お子様のご年齢が3歳以下、うがいがうまくできないお子様の場合、フッ素の安全性を考慮し、基本的に当医院ではフッ素の塗布は行っておりません。

※料金は保険適用外になります。

歯ぎしり(ブラキシズム)のコントロール

歯ぎしり(ブラキシズム)の際にかかる強い力は、歯や歯を支えている骨などにダメージを与え、歯周病の悪化や歯の破折、知覚過敏(歯がしみる)などを起こします。

物事に集中している時などに多い無意識に行う「食いしばり」も歯にダメージを与えます。

「歯ぎしり」はストレス発散のために行われていると言われ、個人差はありますがほとんどの人が睡眠中に行っています。

一般に歯ぎしりといわれるギリギリ音を立てるタイプだけではないので気がつかない方も多くいらっしゃいますが、歯ぐきに骨隆起があれば、食いしばりや歯ぎしりをしているということになります。

歯ぎしり自体をやめさせることは難しいので、ナイトガード(睡眠中に使うマウスピース)を利用することで、歯や歯を支える骨などにかかるダメージを軽減し、歯周病の悪化や歯への悪影響を予防します。